米国の証券取引委員会(SEC)は、暗号資産取引プラットフォームであるバイナンス、その米国部門であるバイナンスUS、そしてCEOのジャオ・チャンポン(CZとしても知られる)を未登録証券の提供による訴訟で告訴した。これはSECによる13点からなる提訴の一部であり、BNB、Binance USD(BUSD)、Simple Earn、BNB Vault製品、ステーキングプログラムといったバイナンスの提供するサービスが含まれている。
SECはまた、バイナンスがBinance.comプラットフォームを公式に証券取引所やブローカーディーラークリアリングエージェンシーとして登録していないと主張している。さらに、CZ氏が経営責任者として、未登録証券の提供と販売、そして不適切なマネージメントによる投資家へのリスク増大について訴えられている。
バイナンスとBinance.USはすぐに訴訟に反応し、その主張を否定した。Binance.USは、SECの主張が「根拠のない規制的な強制である」とツイートし、力強く自身の立場を守ると表明した。バイナンス.comはブログ投稿で、SECとの協力と自身の強制行為に対する立場を説明した。
訴状は、BNB、BUSD、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、ポリゴン(MATIC)、ファイルコイン(FIL)、コスモス(ATOM)、サンドボックス(SAND)、ディセントラランド(MANA)、アルゴランド(ALGO)、アクシーインフィニティ(AXS)、およびCOTIなどの暗号資産を証券とみなす主張も含んでいる。
この提訴は、バイナンスが2022年6月以降、SECの調査対象になっている状況の続きを示している。