デジタルアート界で話題のNFT「The Goose」が、サザビーズのオークションで約8.8億円で落札されました。この作品は、カナダ出身のアーティスト、Dmitri Cherniak氏によるもので、ジェネレイティブ・アートという新しいアート形式を用いて制作されました。
ジェネレイティブ・アートは、コンピューターを使って模様や物体の質感を表現するアートの形式で、その結果として何が生み出されるかは、制作過程で誰も予測することができません。この予測不可能性がジェネレイティブ・アートの魅力とされています。
このオークションは、大手暗号資産ヘッジファンドであったThree Arrows Capital(3AC)が破綻した後の資産清算の一環として開催され、落札金は3ACの債権者に還元される予定です。「The Goose」は、3ACの子会社であるStarry Nightファンドが2021年8月に約8億円で購入したもので、その価格を大きく上回る結果となりました。
落札者は、匿名のデジタルアートコレクターPunk6529で、「The Goose」がNFTコミュニティ内で文化的な重要性を持つと認識しており、この作品の可能性を信じています。