アルゼンチンの政治風向きが変わる兆し
アルゼンチンのハビエル・ミレイ下院議員が大統領候補の予備選挙で最多票を獲得し、その背後にはビットコインを中心とする暗号資産の支持があることが明らかになった。ミレイ氏は第三極の野党候補で、国民の不満の象徴として浮上しています。
「無政府資本主義」を掲げるミレイ氏
ミレイ氏は、アルゼンチンの経済危機とインフレを政治家と中央銀行の責任とみなしています。彼は「中央銀行は詐欺」とまで言及し、ビットコインを支持している理由を述べています。
ビットコインの特性とその役割
ビットコインは、発行上限が設定されている点や半減期という仕組みがあるため、伝統的な法定通貨とは異なる特性を持っています。これは、インフレを防ぐ手段として特に注目されています。
アルゼンチンの経済状況
ハイパーインフレと経済危機がアルゼンチンの日常となっています。特に今年5月のインフレ率は前年同月比で114%上昇し、これが過去30年での最大だと言われています。
暗号資産の注目度上昇
アルゼンチンでは、このような経済的背景から暗号資産に対する注目度が高まっています。投資だけでなく、インフレ対策としてのヘッジ手段としても利用されています。
現政権と暗号資産
現政権は、ビットコインの購入を抑制するなど、暗号資産に対する態度が厳しいものとなっています。また、2022年のIMFとの協定では「暗号資産の使用を抑止する」という文言が含まれていました。
新たなる局面へ
アルゼンチンの政治と経済の中心にビットコインが位置している現在、今後の動きが非常に注目されます。ミレイ議員の予備選挙での首位は、アルゼンチンの政治的・経済的な未来に大きな影響を及ぼす可能性があります。