暗号資産の新たな波
ビットコインが再び話題の中心になっています。仮想通貨分析企業IntoTheBlockによると、ビットコイン(BTC)保有者の97%が含み益を享受しているとのこと。この数字は、ビットコインが史上最高値を更新した2021年の強気相場以来の水準に達しています。
ETFの影響と市場の反応
ビットコインの価格上昇の背後には、米国の現物ETF(上場投資信託)への需要増加があります。ブルームバーグのアナリスト、Eric Balchunas氏は、ビットコインETFの運用資産残高が2年以内に金(ゴールド)ETFを上回る可能性があると述べています。また、Bianco Researchのトップ、Jim Bianco氏は、米国のビットコイン現物ETF10商品の合計トレード数が、「S&P 500 ETF(SPY)」とNASDAQ100に連動するETF「インベスコQQQトラスト(QQQ)」を2日連続で超えていることを報告しました。
アルトコインも注目を集める
ビットコインだけでなく、アルトコインも含み益の割合で注目を集めています。オプティミズム(OP)は91%、イーサリアム(ETH)は89%と、ビットコインに続いて高い含み益を示しています。特にイーサリアムは、来月に次期アップグレード「Dencun」を実施する予定であり、このアップグレードには「プロト・ダンクシャーディング」という機能が実装される予定です。これは、L2の手数料を大幅に下げることを可能にする機能であり、イーサリアムの将来性をさらに高めるものと期待されています。