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テザー社、ゴールド・BTC保有量公開

テザー社、ゴールド・BTC保有量公開

米国のステーブルコイン発行企業、テザー社は2023年3月31日付けの準備資産報告書を初めて公開し、ゴールドとビットコインの保有量も明らかにしました。報告書によると、USDTの準備金は2023年第1四半期に約1兆9850億円に達し、過去最高を記録。これはテザー社の純利益から得られたものです。

同社の資産総額は約10.9兆円で、連結負債総額の約10.6兆円を上回ることが分かりました。また、ゴールド約4兆5600億円とビットコイン約2兆0110億円を保有しており、ポートフォリオ全体の約4%と2%を占めています。

テザー社は、85%の投資を現金や短期預金に保有しており、準備金の流動性が高いことを強調しています。米国財務省短期証券も約5300億ドル分保有しています。さらに、銀行預金への依存を減らすためにレポ市場を活用し、必要な流動性を維持していると述べています。
また、担保付ローンやコマーシャルペーパーの割合を総資産の8.7%から6.5%に削減していることも報告されました。これは昨年12月に報じられた、危機時に償還できなくなる可能性があるとの指摘を受けた結果です。

テザー社の最高技術責任者パオロ・アルドイノ氏は、「第1四半期の純利益14億8,000万ドルは史上最高額であり、世界経済の状況を評価し続け、高リスクシナリオに顧客の資金をさらさないよう対策を講じている」と述べています。また、今回の報告書にゴールドやビットコインの保有量などの詳細を追加したのは、透明性向上のためだとも説明しています。
一方、米国下院金融サービス委員会は4月にステーブルコイン法制化草案を公開し、内容の議論が進行中です。ステーブルコインは証券や商品のどちらに分類されるかについての論争が続いていますが、草案では超党派でその潜在力に注目しています。また、米国の決済システムを進化させる可能性も期待されています。

草案には、ステーブルコイン発行企業に対して、ステーブルコインの残高を裏付ける準備金を少なくとも1対1で保持することを求める規定が盛り込まれています。これにより、ステーブルコインの安定性と信頼性が一層高まることが期待されています。

テザー社の透明性重視の報告書公開は、今後のステーブルコイン市場における規制や法制化の動きに影響を与えると考えられます。また、業界全体の信頼性向上に貢献することで、ステーブルコインの普及やデジタル資産市場の発展につながることが期待されています。

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