2023年の暗号資産市場は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、トロン(TRX)、カルダノ(ADA)など、特定の銘柄が年初から50%以上の上昇率を示す活況を呈しています。中でも注目すべきは、香港の法定通貨になる可能性が囁かれるトロン(TRX)です。
TRXは、2022年の「暗号資産の冬」を乗り越え、今年に入ってから価格を大幅に上昇させています。特に5月21日には、昨年6月以来の10円台を記録しました。この上昇は、トロンコミュニティのTwitterアカウントが「6/1にTRXは香港で法定通貨となるだろうか?」と投稿したことが大きな要因となっています。
香港政府は、暗号資産取引に前向きな政策を行うことを発表し、その政策を6/1に施行することを発表しました。これにより、取引所が個人投資家に対して暗号資産取引のサービスの提供を認めることになります。しかし、取引所が扱うことのできる暗号資産については厳しい審査が必要とされており、現時点でTRXがそのリストに含まれているかどうかは不明です。
今後のTRXの動向は、香港での暗号資産の取扱い動向によるものが大きいでしょう。6/1以降、TRXが香港で法定通貨として利用されるようになるかどうかよりも、まずは香港の取引所で取扱い許可が下りるかどうかが肝となるでしょう。