米国下院のデイビッドソン議員は先日、米国証券取引委員会(SEC)に対する法改革案「SEC安定化法案」を提出しました。この法案は、注目を集めているゲイリー・ゲンスラーSEC議長の解任を意図したものです。
デイビッドソン議員の狙いは明確で、「我々の資本市場は独裁的な議長から保護されるべきだ」との声明で示しています。そのために彼が提出した法案は、議長の権力濫用を矯正し、市場の利益を最優先すると述べています。
トム・エマー議員、法案の共同著者は「SEC安定化法案が実現すれば、SECの最優先事項が投資家の保護であるべきだという考えが具現化される」と述べ、デイビッドソン議員の意図を支持しました。
具体的には、この法案はゲンスラー議長を解任し、SECの権力を再編することを提案しています。さらに、6人目の委員を委員会に追加し、一つの党派が過半数を占めることを防ぐこと、そして執行役員の地位を設けると提案しています。
暗号資産については法案中で触れられていませんが、デイビッドソン議員とエマー議員は共に暗号資産に対する肯定的な見解を持ち、ゲンスラー議長のリーダーシップには批判的です。この法案がゲンスラー議長の解任につながり、SECの未来をどのように変えるのか、注目が集まっています。