AIが生成したフェイクニュースの流布
米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長が辞任するというフェイクニュースが再び流れています。しかし、今回のニュースは人工知能(AI)が関与しているようです。thecryptoalert.comというウェブサイトには、「SECのゲンスラー委員長が内部調査に続いて辞任届を提出した」という内容の記事が掲載されました。
AIの使用によるフェイクニュースの検出
この記事のテキストをAI検出器ZeroGPTで評価したところ、96.8%という高いスコアが示され、大部分がAIによって生成されたテキストであることが示唆されました。また、thecryptoalert.comというウェブサイトは非常に新しく、合計で17の投稿しかないことが明らかになりました。
フェイクニュースの拡散とその影響
Twitter上では多数のアカウントがこの情報を投稿し、特に@whalechartというアカウントの投稿は160万回以上閲覧されました。しかし、FOXビジネスネットワークのチャールズ・ガスパリーノ記者は、SECからの返答を得た上で、「ゲンスラー氏は辞任しない」と確認しました。
Breaking: As expected @SECGov PR says @GaryGensler is not resigning
— Charles Gasparino (@CGasparino) July 2, 2023
最後に
私自身もこの情報を信じてしまった一人です。読者の皆様には混乱を招いてしまい、大変申し訳ありませんでした。フェイクニュースの拡散は、社会全体に混乱をもたらすだけでなく、個々の信頼をも損なってしまいます。今後はより慎重に情報を取り扱い、真実の報道に努めてまいります。