XRP、有価証券としての判断が否定され、価格が急上昇
暗号資産市場では、最近注目の事象がありました。それは、リップル社が発行する暗号資産、XRPの価格が一時的に99.6％も急騰したことです。XRPの価格が急上昇した背後には、米証券取引委員会（SEC）との法的な駆け引きが存在します。
SECによる訴訟と市場の反応
SECは以前から、XRPを有価証券とみなすべきだと主張してきました。しかし、ニューヨーク時間の13日の取引において、XRPが一般投資家に販売される場合、それは「有価証券」に該当しないとの判断が示されました。この判断は業界全体にとって大きな勝利と受け止められ、暗号資産市場全体が高揚しました。
一般投資家と機関投資家の間での違い
重要なのは、XRPが一般投資家に対して販売される場合と機関投資家に対して販売される場合で、法的な扱いが異なるという事実です。ニューヨーク州南部地区連邦地裁のアナリサ・トーレス判事は、一般投資家に対する販売は有価証券に該当しないと認定しました。
判決の詳細と業界への影響
トーレス判事によれば、専門的な知識を持つ投資家はリップルがXRPの投機的価値を売り込んでいると理解しているべきで、その観点からは連邦証券法の投資契約の基準を満たしています。しかし、暗号資産を取引所を通じて購入するより広範な一般投資家にはその基準が当てはまらないとされました。
この判断は、暗号資産市場全体に波及効果をもたらしました。XRPだけでなく、他の主要な仮想通貨であるソラナやカルダノもそれぞれ21％以上の価格上昇を見せ、ビットコインも4.8％の価格上昇を記録しました。
暗号資産関連株の動向
この日の米国株市場でも、暗号資産関連の株式が軒並み上昇しました。特にマイクロストラテジーは11.7％の上昇を見せ、マラソン・デジタル・ホールディングスは14.5％の高騰を記録しました。
判決の波紋
リップルとSECの訴訟は、まだ終わりを迎えていませんが、今回の判断は間違いなく暗号資産業界全体に影響を与える重大な出来事となりました。これからも暗号資産市場の動向に注目が集まるでしょう。
