テザー社の準備資産の報告
テザー社、米ドルステーブルコイン「USDT」の発行元は、2023年第2四半期（4月から6月）の準備資産について報告を行いました。同社の連結負債総額は832億ドル（11.8兆円）を超える一方で、連結資産総額は864億ドル（12.3兆円）を超えており、資産は負債を上回っています。また、準備金は流動性が非常に高い状態を維持し、85%を現金と現金同等物で保有していると説明しています。
ビットコインとゴールドの保有
テザー社はビットコイン（BTC）とゴールド（金）も保有しています。2023年6月末時点でテザー社が保有しているビットコインの量は16.7億ドル（2,385億円）相当、ゴールドの保有量は32.7億ドル（4,653億円）相当です。
その他の発表と将来の目標
テザー社は、2023年第2四半期の営業利益が10億ドル（1,422億円）を超えたこと、健全な債務状況から自社株買いを行ったこと、そして今期の利益から複数のエネルギー関連プロジェクトに投資を行ったことも公表しました。同社のパオロ・アルドイノ最高技術責任者（CTO）は、準備金を証明するプロセスを継続的に改善することによって、業界に新しいスタンダードを確立し、他のプロジェクトの見本になりたいとの意向を示しています。
以上の情報は、テザー社がUSDTの信頼性を保証するための一部であり、その透明性を高めるために公表されています。これらの情報は、投資家がUSDTの信頼性を評価する際の重要な指標となります。
