HSBC、2024年にデジタル資産カストディサービスを開始
英国の金融巨人HSBCは、トークン化された証券に焦点を当てた新しい機関投資家向けデジタル資産カストディサービスを2024年に開始する計画を明らかにしました。この動きは、金融業界におけるデジタルイノベーションの加速と、新しい投資機会の探求に対するHSBCのコミットメントを示しています。
リップル社買収のメタコとの協力
HSBCは、この新しいカストディサービスの立ち上げに向けて、リップル社が買収したMETACOとの協力関係を確立しました。METACOの技術力とHSBCの市場への影響力が組み合わさることで、デジタル資産市場における新たな標準を打ち出すことが期待されています。
ハーモナイズ技術を活用
この新サービスでは、METACOの「ハーモナイズ」プラットフォームを活用することで、デジタル資産運用のセキュリティ強化と効率化が図られる予定です。ハーモナイズは、すでに世界中の多くの主要な銀行や金融機関に採用されており、HSBCにとっても重要な資産管理の自動化ツールとなるでしょう。
トークン化の未来に向けた一歩
HSBCの革新的な取り組みは、金を始めとする貴金属のトークン化への意欲的な取り組みにも表れています。11月1日には、実物の金の所有権をトークン化するプラットフォームをローンチしたばかりで、今後さらなる資産クラスへの拡大が予定されています。
業界リーダーの見解
HSBCのデジタルイノベーションを率いるズー・クアン・リー氏は、市場からの高まる要求に応える形でのサービス展開の意義を強調。同様に、METACOのトレッカーニCEOも、トークン化の潮流が金融機関にとって重要な変革を意味すると指摘しています。