ドイツでの大規模ビットコイン押収
ドイツのザクセン州警察当局は、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を1月に5万BTC(約3,200億円相当)押収したことを発表しました。このビットコインは、海賊版サイトを運営した利益で購入されたもので、ドイツの法執行機関による最も大規模なビットコインの押収とされています。捜査は検察当局や税務当局らが協力して行われ、著作権法違反やマネーロンダリングの疑いで現在も進行中です。
押収されたビットコインの扱い
押収されたビットコインの今後の使用・処理については、まだ決定していません。しかし、暗号資産が押収されると当局が売却する場合に売り圧につながる可能性があるため、市場から注目されています。米司法省がダークウェブ「シルクロード」から押収した2,934BTC(現レートで187億円相当)のビットコインを売り払う意向を表明したこともあり、同様の動きが見られるかもしれません。
押収事例と暗号資産市場への影響
今回のように暗号資産が押収される事例は、米国などでも報告されています。米政府は現在、ビットコインやイーサリアム(ETH)など複数の銘柄を合計96億ドル(約1.4兆円)相当保有しているとされ、これらの押収事例が暗号資産市場に与える影響は大きいと言えます。