コインベースが指摘するビットコイン市場の逆風要因

ビットコイン市場に迫る逆風

米大手暗号資産取引所コインベースは、最近の市場分析レポートで、ビットコインを含む仮想通貨市場が直面する可能性のある逆風要因を指摘しました。これには、マクロ経済状況の変化や技術的要因が含まれます。

FRBのプログラム終了とCPI発表の影響

コインベースは、米連邦準備理事会（FRB）が銀行ターム資金調達プログラム（BTFP）を終了することや、米国の2月の消費者物価指数（CPI）発表が市場にネガティブな影響を与える可能性があると述べています。これらのイベントは、金融システムの脆弱性を露呈させる可能性があり、仮想通貨市場にも逆風をもたらすと分析しています。

半減期前の市場動向

さらに、コインベースは4月中旬に予定されているビットコインの半減期に向けて、市場が狭いレンジ内で取引される可能性が高いと予測しています。これは、様々な要因が相互に影響し合い、次の価格水準が明確になるのは半減期後になるという見解です。

ビットコインETFの市場への影響

コインベースはまた、ビットコイン現物ETFの登場が市場環境を変えており、過去の半減期に関する分析が今後も通用するかどうか不確かになっていると指摘しています。ETFが保有するBTC数量の増加率が、マイナーの生産するビットコイン供給量の増加率を大きく上回っていることが、この変化の一例です。