ヘッジファンドの暗号資産への関心急上昇
ゴールドマン・サックスの大口顧客、特にヘッジファンドが暗号資産市場への関与を高めています。同行のデジタル資産部門アジア太平洋地域トップ、マックス・ミントン氏によると、ビットコイン(BTC)現物ETFの承認がきっかけで、年初から暗号資産に対する顧客の関心が顕著に高まっています。
幅広い顧客層へのサービス拡大
ゴールドマン・サックスは、伝統的なヘッジファンドからの需要に加え、資産運用会社、銀行、デジタル資産会社など「より幅広い顧客層」にもサービスを提供しています。顧客は、方向性のあるトレード、利回りの向上、ヘッジ目的で暗号資産デリバティブを利用しており、現在はビットコイン関連商品が最も関心を集めています。
機関投資家の市場参入
ゴールドマン・サックスのデジタル資産担当責任者、マシュー・マクダーモット氏は、現在の暗号資産価格動向が個人投資家によって主導されているものの、金融機関を含む機関投資家の参入も増えていると述べています。ビットコイン現物ETFの承認は「心理的変化」を促し、顧客の種類や取引量に大きな変化をもたらしました。
資産のトークン化に向けた取り組み
ゴールドマン・サックスは、現物資産のトークン化にも積極的に取り組んでおり、昨年1月にはDigital Asset社と共同でプライバシー保護を可能にするトークン化プラットフォーム「GS DAP」をローンチしました。マクダーモット氏は、トークン化が将来的に多くの資産クラスに及ぶと期待しています。