英国の中央銀行、Bank of England(BoE)が自身の中央銀行デジタル通貨(CBDC)、「ブリットコイン」の発行に向けて大きな一歩を踏み出しました。これは、プロジェクト・ローザリンドと名付けられた試験が終了したことによるものです。
この試験は、BoEと国際決済銀行(BIS)が共同で2022年7月に開始しました。目的は、リテールCBDC取引におけるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)のプロトタイプの実装方法を探ることでした。
プロジェクト・ローザリンドのフェーズ2の報告書では、CBDCが個々の支払いをより安価で効率的にし、企業が不正な金融活動を減らす新たな金融商品を創出することが可能になると述べられています。
しかし、CBDCの発行が国内で実施されるか否かの最終決定はまだ「数年先」であるとBoEのジョン・カンクリフ副総裁は述べています。それにもかかわらず、プロジェクトが進行する可能性は「70%」と伝えられています。
以上の結果から、CBDCの発行に向けた英国の取り組みは着実に進んでいることが確認できます。